KYOKYO日記06. 芸の究極はウソかホントかわからないことと安田大サーカスクロちゃん
全くの同一人物に対して、この人凄いなーっていうのとこの人クズだなーっていう感情を同時に感じることが出来るのって、なかなか無いことだと思います。
叩いても褒めても嘘だと訝しんでも真実だと受け取っても何してもクロちゃんの養分にしかなっていかない状態に持っていったクロちゃんと水曜日のダウンタウンはホントすごい。
先日放送していた、視聴者投票でクロちゃんに指示をリアルタイムで与えて、それをただ淡々と流して行くだけの回も、非常に実験的だった。
番組としてギリギリ成立していたのは被験者(?)がクロちゃんだったからだと思う。
クロちゃんも言っていたけど、従うべき理由はどこにもないのに、文句を言いながら、指示に従っていくクロちゃん。コレ視聴者がやってることって、金持ちの娯楽じゃないけど、ただ酷い罰ゲームを何もしていない人にやらせるっていうだけのことだから、普通だったらその凶悪性に気付いてやらない気がするんだけど、この番組が築いてきたクロちゃんには何しても良いという空気感と、それを絶妙に受け止めるクロちゃんだからこそ、視聴者は何も考えずに参加してきて、結果的に企画として成立していたんだと思う。
最近、この番組は視聴者の無意識下の悪意みたいなものまで試してくるようになってきたと思う。